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2014年2月16日日曜日

フィギュアスケート観戦のすゝめ【アイスダンスのすゝめ】

こんにちは、あいかです。

今夜はアイスダンスのSD(ショートダンス)が行われますね!
日本からはリード兄弟が出場。
1番滑走です。なので17日午前0時になったら見る準備しましょう(^^)


さて、今日は日本ではまだまだなじみの薄いアイスダンスについて、僕なりの楽しみ方を紹介して、その魅力を伝えたいと思います!!


の前にまずは、概要だけでも知っておきましょう。http://www.jsports.co.jp/press/article/N2014021019141506.htmlより抜粋
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アイスダンスの競技紹介

アイスダンスの説明に、「氷上の社交ダンス(Ballroom dance)」なんて表現をよく見かけます。でも、実際のアイスダンスはボールルームを飛び出して…バレエやコンテンポラリーダンス、ジャズダンス、ヒップホップや世界各国のフォークダンス…ありとあらゆる舞踊を取り込んだもの。男女2人組で、社交ダンスのようにホールドを組んだり、離れて2人の動きを完全にシンクロさせたりしながら、卓越したスケーティングの中で踊りを表現していきます。さらに新採点法が導入されてからは、正確かつ複雑なステップワークとアクロバティックな技の数々を両立させた「スポーツ・ダンス」へと様相を変え、アイスダンサーたちにはアスリートとしての力もより求められるようになりました。
衣装の凝り方、靴、ヴォーカル入りの音楽などなど、あらゆる点でほかの3種目と一線を画するアイスダンスですが、時にショートダンスに毎年課題のリズムとステップ(パターンダンス)が決められているところが大きな特徴です。今季は「クイックステップ」のリズムを軸に、フォックストロット、チャールストン、スウィングの組み合わせが認められています。さらにパターンダンスは、1周する間に70ものステップとターンをこなさなければいけない「フィンステップ」。軽やかで華やかなショートダンスに対し、フリーダンスは各カップルがこれまでのスケート人生やアイデンティティを表現する大作プログラムが続々と登場します。

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なんとなくでも、お分かりいただけましたでしょうか?
でも、これだけでは、面白みがないですよね?
なので、ここから、僕が実際にアイスダンスを好きになった理由をその演技と共にご紹介します。


ナフカ&コストマロフ
①きっかけはトリノ五輪
アイスダンスに興味をもったのは、2006年、中学3年生のときでした。
それまでは、男女シングルしか興味がなく、日本ではアイスダンスなんてまず放送はしていなかったので映像を見る機会もありませんでした。

しかし、トリノ五輪を迎え、録画ではあるけれど、放送してくれたのでFD(フリーダンス)を見たんです。
そこで、金メダルに輝いたタチアナ・ナフカ&ロマン・コストマロフ組の「カルメン」を見たときでした。
重厚感溢れる演技に、ナフカが美人。そして、めっちゃカッコイイ、そう直感で感じました。
ただ、情報を何も持っていないので、すぐにwikipediaで調べると、なんとナフカは30歳で1児の母だというではありませんか?
スタイル抜群でまるでモデルのよう。それに元はモロゾフとパートナーでモロゾフの一人目の奥さんというではないですか?
人を惹きつける魅力がきっとあったんですよね?
それに僕もはまってしまったんです。

これがアイスダンスにはまったきっかけでした。
その後、ナフカ&コストマロフの過去の演技に関しても動画で見てちゃんとしたファンになりましたよ。
トリノで優勝したFD(フリーダンス)を以下に載せておきます。
是非一度ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=CNcsaY3-6lQ


結成1年目
②美男美女カップルと世界最高レベルの戦い
2006年にはまったナフカ&コストマロフはトリノ五輪を機に引退をしました。
それから、数年、これと言ったカップルが見つからず、アイスダンスから少し離れかけていましたが、2010年のバンクーバー五輪で再び熱中することとなりました。
僕を熱中させたのは、このカップル。
カナダのテッサ・ヴァ―チュ&スコット・モイア組
バンクーバー五輪で金メダルに輝いたカップルです。
OD(オリジナルダンス)の「フラメンコ」、FD(フリーダンス)の「マーラーの交響曲第5番」を見て、もう今後何があってもこのカップルを応援し続けようと決心したほどです。
五輪後に出した自伝はamazonで即買いしてしまいました(笑)
ジュニア時代

何が良いかって、一言では言えないのですが、
2人が醸し出す雰囲気というんですか、空気感が本当に素敵なんです!!
バンクーバー五輪でのFD「マーラーの交響曲第5番」は、会場が2人の演技にのみこまれて、建物全体が2人と同じ透明な空気感で包み込まれていた気がします。
テレビを通してでもそれは伝わってきました。
そして、演技終了後に湧き起こる地鳴りのような歓声と同時に、ふと我に返ります。
まるで、今まで魔法をかけられていたのかな?
そんな感覚でした。

と言葉で語っても、細かな部分までは伝わりませんよね。
なので、動画でぜひ見ることをお勧めします!

即買いした伝記本
さて、このテッサ&スコット。今回も出場しています。
要チェックです!
因みに、少しですがこのカップルの覚えておいてほしい情報を載せておきます。
2人の軌跡を辿ってより深い鑑賞ができるようになると、一層アイスダンスの良さに惹かれますよ。

・若いのにベテラン
アイスダンスというのは、シングルに比べて、演技が熟成するまでに時間がかかるのが一般的です。例えば2006年のトリノ五輪金メダルのナフカ&コストマロフは30と28歳のカップルでした。30近く、または30を超えたあたりのカップルが強いというイメージが僕の中には昔ありました。
しかし、テッサ&スコットは今24と26歳。前回の五輪では20と22歳で金メダルを獲得しました。

なぜ若いのに?
と疑問を抱きますよね。
実は、彼らは今シーズンで結成17年目を迎えるんです。大ベテランです。
もうお互いのこと、知り尽くしているんじゃないかな?
息ぴったりな演技、そして2人の持つ空気感。長い時を経て熟成された若きベテランに注目です。

・テッサの手術
テッサはバンクーバー五輪の翌シーズン、コンパートメント症候群2度目の手術を受けます。
手術から復活してきてくれてありがとう!困難を乗り越え戻ってきてくれた、それだけで嬉しいですね!


・ライバルの存在
今回はテッサ&スコットに焦点をあてていますが、まったく同じような境遇(若きベテラン)のカップルがあります。
メリチャリ
それは、アメリカのメリル・デービス&チャーリー・ホワイト組。通称メリチャリ。
彼らも結成17年目の26歳同士。そして、テッサ&スコットと同じコーチ、マリナ・ズエワに師事しています。
年齢も結成年もコーチも同じ2組。彼らは2009-2010シーズンより出場した大会すべてで金メダル争いを繰り広げ、他のカップルに一切金銀をとらせていません。
それほど、この2組のレベルは突出しています。というより、2009年より、この2組が世界のレベルを互いに引き上げてきて、他に追いつけるカップルがいないのです。
僕は、アイスダンス史上の最高レベルの戦いがここ4年に渡って繰り広げられていると感じています。だから、近年見ていて最高に面白いんです!

因みに昨シーズンの世界チャンピオンは、このメリチャリ。世界最高得点を更新し続けています。
そして、只今絶好調。団体戦も見ましたが、付け入る隙がないというか、ミスをする気配さえありませんでした。
テッサ&スコットにとって世界チャンピオン奪回なるか。
そして、この2組の世界最高の演技に注目です。




さて、いかがでしたでしょうか?
少しでもアイスダンスに興味をもっていただけたでしょうか?

日本でもアイスダンスの競技人口が増えれば、素敵なカップルがたくさん生まれてくることでしょう。
そのためには、多くの人がアイスダンスを好きになることが、重要になってくるのではないかと思います。
そうなれば、嬉しいな。


最後に、アイスダンスをさらに楽しみたい人のために、技術的な視点を解説した記事を載せておきます。ご参考までに。http://www.jsports.co.jp/press/article/N2014021019141506.htmlより抜粋
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アイスダンスの勝負の分かれ目

エレメンツ内において、肉眼でそれとわかる失敗はすべてfumble(致命的失敗)!と言えてしまう恐ろしい競技、それがアイスダンスです。特にトップ勢は加点と演技構成点でも満点が付くようになってきているので、同じ加点方式でありながら、満点からの減点法のようにも思えるほど、ミスは許されないシビアすぎる競技になっています。そしてトップの場合、素人の肉眼では見分けられないミスというのがほとんど。…お手上げの様相を呈してきていますが、ついてきてください! では、わかりにくい勝負のポイントを、わかったような気になる「通っぽいひと言」を覚えながら見ていきましょう。
1 「レベル来い!」
アイスダンスの採点がほかの3種目と決定的に違うのは、ジャンプがない、つまり「成否だけで点数がつくエレメンツが一つもない」ということ。すべてのエレメンツに4段階のレベル判定がつきまとい、このレベルが1つ違うだけで勝負が決まるといっても過言ではありません。
そのレベル判定が猛威を振るうのが、ショートダンスにおける「パターンダンス」。全組が同じステップを、同じテンポで(曲は違ってOK)滑るエレメンツです。2つのセクションがあり、各セクションごとに3つの“キーポイント”という「これだけはきっちり見るからね!」という部分が決められています。きっちり…というのはそれはもう、例えばスケート靴のブレードのどこに乗っているか(正しいかどうか)とか、テンポに遅れていないかとか、目を皿のように厳しく見られるわけです。
そのほかにも、ショートダンスには「ノットタッチステップシークエンス」という2人が離れて滑るステップ、フリーダンスには逆に2人がホールドを組んで滑るステップシークエンスが2種類入っています。そのどれもがアイスダンスでは大きな得点源。うまく滑れていたように見えたら…または、不穏な空気を感じ取ったときも…「レベル来い!」
2 「また、リフト超過かよ…」
アイスダンスの見せ場として、近年大変アクロバティックに進化し続けるエレメンツがリフト。このリフト、上位陣は最高であるレベル4を取って当たり前、あとはどれだけ加点を取れるかという戦いになっています。加点を取るために、女性が難しい体勢を取ったり、姿勢を途中で変えたり、男性は男性で片腕支え、片脚、手放し、しゃがみ込みなど、人間の限界に挑戦しています。その結果…すこしのタイミングのズレで、減点を食らう確率が高い要素にもなっているのです。
リフトは短いものは6秒、長いものは12秒と決まっています。得点が表示されて、-1.00の表示があったら、まずローテーショナルリフト(回転しながら移動するリフト)でのタイムオーバーが疑われます。そんなにギリギリを攻めないでも、という落胆をこめて「またリフトかよ…」。

3 「ツイズレ」
これもまたがっかり系のひと言です。アイスダンスのもう一つの見せ場が、男女が回転をそろえながら滑っていくシンクロナイズド・ツイズル。そう、読んで文字のごとく、「ツイズル」が「ズレ」たら「ツイズレorz」です。ずれた時点でGOEは減点、さらに回転が乱れた部分が早ければ、レベルも取れないという二重の苦しみとなります。
技術的には上記の3つがよく叫ばれる=ターニングポイントとなります。さらに、アイスダンスのトリビアとして、「演技構成点のバランスがほかの種目とまったく違う」ということがあります。重視されるのは、「つなぎの滑り」。エレメンツだけでなく、その間の部分でもどう踊っているか、どういう技を入れているか、それが高評価につながります。エレメンツ以外の密度も、勝負を分けるポイントになってくるのです。
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